月の海 名前

月の表面を観察すると、「月の海」と呼ばれる黒い大きなシミのような部分が観察できる。よく、うさぎの餅つきなどといわれる模様は、月の海をつなぎ合わせて見える模様のことだ。

この海は、地球のように液体の水がたまっているわけではなくて、黒っぽい岩石がたくさんあるために色が暗く見えるのだ。

「海」と初めに呼んだのは、ケプラーの法則でも有名な天文学者ヨハネス・ケプラーである。彼は月を天体望遠鏡で観察して、月の暗い部分は水を湛えた海であると信じていたらしい。また、ガリレオ・ガリレイも同様の考えを持っていたというから驚きである。

月の海には、いろいろと名前が付けられているが、海の他に、湖、沼、入江といった名前も使われている。なぜか、海には主に気象に関する名前がついているが、これは名前が付けられた当時、月が地球の気象に影響を与えているという考えがあったからだそうだ。

月の海につけられた名前の一覧は以下の通りである。

【海】
雨の海 ・泡の海 ・既知の海 ・危難の海 ・雲の海 ・賢者の海 ・氷の海 ・静かの海 ・島の海 ・湿りの海 ・蒸気の海 ・スミス海 ・波の海 ・晴れの海 ・東の海 ・縁の海 ・フンボルト海 ・蛇の海 ・南の海 ・神酒の海 ・モスクワの海 ・豊かの海
【大洋】
嵐の大洋
【湖】
夏の湖 ・秋の湖 ・善良の湖 ・悲しみの湖 ・卓越の湖 ・幸福の湖 ・喜びの湖 ・冬の湖 ・柔軟の湖 ・贅沢な湖 ・死の湖 ・忘却の湖 ・憎しみの湖 ・忍耐の湖 ・荒野の湖 ・夢の湖 ・希望の湖 ・時の湖 ・恐怖の湖 ・春の湖
【入江】
熱の入江 ・愛の入江 ・未開の入江 ・調和の入江 ・信頼の入江 ・栄光の入江 ・虹の入り江 ・月の入り江 ・中央の入江 ・露の入江 ・成功の入江
【沼】
病の沼 ・腐敗の沼 ・眠りの沼

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